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歯周疾患のある者(平成11年 歯科疾患実態調査より)
歯周病の始まりは歯と歯肉の間の歯肉溝にプラークがたまり歯肉に炎症が起こることです。
次に歯肉が炎症で腫れあがると溝が深くなり、ポケットが出来ます。
そしてポケット内のプラークで歯周病菌がますます増殖し、歯石もでき、歯周病はいっそう勢力を増してゆきます。
さらに、このポケットをすみかとして炎症が広がり、歯を支える土台(歯槽骨)まで破壊してしまいます。
歯石とプラーク(歯垢)について

プラークは細菌を大量に含んでいるからやわらかい固まりです。
食べかすや唾液が付着してできます。
プラークは歯ブラシで容易に取ることが出来るので、この段階で完全に除去しましょう。

時間が経つとプラークが石灰化して硬い歯石に変化してきます。
硬くなった歯石は歯ブラシで容易に取ることが出来なくなります。
下顎前歯の内側や上顎奥歯の外側に特によくたまります。

歯石の表面はザラザラしていて歯肉を刺激し、さらにプラークがたまりやすくなります。
このプラーク中の大量の細菌が出す毒素によって歯肉や歯槽骨が侵され、ますます歯周病が悪化していきます。

歯石は歯ブラシで取れないので、歯科医院で取ってもらいましょう。
よく歯磨きをしていても歯石が付いてくることが多いので、半年に一度位は歯科医院に取ってもらうことが必要です。
歯周病と診断されたら


まずプラークを確実に取れるように、歯科医院で専門的なブラッシング指導を受けます。
上手に磨けるようになると、プラークがなくなり歯肉の腫れがひいていきます。


歯石がはっきり見えるようになるので、歯科医院で歯石を除去します。


腫れも治まり歯肉が引き締まってきます。
歯肉が減ったようにも感じられます。
治りきらない時は歯周外科手術を行います。


手術が出来ない場合は薬を補助的に補うこともあります。
手術後ぐらぐらする歯は固定することもあります。
減ってしまった歯肉は元に戻りませんが、しっかり物がかめるようになります。


定期健診でお口のメンテナンスを受けます。
1カ月~半年に一回ぐらいは歯科医院に行きましょう。
全身と歯周病の関係
歯周病の直接的な原因は細菌性プラークや歯石ですが、その背景には、全身の病気や遺伝・嗜好・生活習慣などがリスクファクター(危険因子)として関与していることがあります。一方、近年歯周病がいろいろな全身疾患と関わっていることも分かってきました。
歯周病になりやすい体質の遺伝的要素
喫煙による抵抗力の低下
特定の薬の長期服用
性ホルモンの不調和 思春期・妊娠時・更年期等
口腔内の悪習癖 歯ぎしり・口呼吸等
ストレスによる免疫抵抗力の低下
糖尿病による組織の抵抗力の低下
骨粗しょう症により歯槽骨が溶け易くなる
重度の歯周病を持つ方の死亡率が高い
口腔内の細菌が老人性肺炎の原因になる
低体重児出産や早産の原因になる
心筋梗塞や冠動脈心疾患に関わっている

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